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2021年1月9日土曜日

さよなら資本主義

  今、新自由主義に対する反対が高まっています。それはコロナ禍のなかで、新自由主義がいかに社会を壊してきたか、脆弱な社会にしてしまったのは、新自由主義にあり、という認識が高まっていることが分かってきました。

 たしかに今まで、新自由主義的政策は、小さな政府、企業にたいして規制をなくす、そういってグローバル化を進めました。又、公共のもの、例えば図書館、医療、水、などが民営化しようという動きが加速しています。世界ではアメリカ、イギリスに始まって、レーガン大統領、サッチャー首相等のよって進められました。それとチリの独裁者のピノチェトです。

 その根底には資本主義があります。資本家は絶えず利益、利潤を求めますが、今、その利益が非常に少なくなっています。資本家とその経営は内部留保が拡大していますが、我々、労働者は非正規労働者になり、両者の間にはすざましい格差があります。

 そこで今資本主義を問い直す動きが起こっています。NHKの教育テレビで月曜日、夜10時頃から「100分で名著」という番組があります。MCは伊集院光さんとアナウンサーの阿部みちこさんです。その二人は本当に読書をしていますね。

 1月4日から資本主義を問い直す番組が始まりました。今やっているのはカール・マルクスの資本論です。解説をしてくれるのは斉藤浩平さんですが、彼は史上最年少でドイッチャー賞を受けています。次の回が1月11日です。あと三回あります。是非見てください。

 第一回をみて思ったのは非常に語り口が上手い。資本論の冒頭の文章が出てきますが、富と商品は違うということ。また物神性論が出てきます。彼はこれを物象化と言っていますがこれは第一章第四節に出てきます。物質代謝も出てきます。彼は若いにも関われず(今33歳です)非常に分かりやすいです。私も資本論を読んでいますが、彼のように深く読むことには慣れていないと思いますし、「あ、そうか」と思うことしきりです。

 それと伊集院光さんの合いの手が素晴らしい。彼は神戸女学院大学名誉教授、内田樹さんとも対談をしています。

 



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