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2021年1月12日火曜日

さよなら資本主義その2

  1月11日の100分で名著を見ました。皆さんはどうですか? 100分というのは1回25分であること、それを4回放送するので100分ということである。

 私は資本論を読んでいると言いましたが、今回もやはり勉強になりました。今回の斉藤幸平さんの講義も的を射ており、分かり易かったです。
 今の日本の資本主義では、なぜ過労死が多いのか? 自死する人が多いのか? がテーマでした。私の記憶では、電通の社員であった高橋まつりさんです。当時24歳、まだ入社1年でした。過労で自死しました。もう一つは新しい国立競技場を作るために現場で働いていた青年です。(名前は知りませんが)この方も過労死でした。

 前回、斉藤さんは富と商品は違うんだということを言いました。そこまで私は理解していなかったのですが、だんだんそのことが分かってきました。
 斉藤さんの話はまず資本論の話から始まります。資本とは何かです。商品流通はWーGーWで、Wは商品、Gは貨幣です。ーは交換を表わします。そこで先の商品流通を見てください。商品を売って貨幣を貰う、その貨幣でまた商品を買います。例えばバナナを売って貨幣を得る、その後、リンゴを買うのです。資本は違います。その流通はGーWーGなのです。先のW-GーWとはどう違うのでしょうか? W-GーWは最後のWは商品です。一回こっきりのことなのです。リンゴを買いそのリンゴを食べてしまえば終わりです。むかしフィリピンの大統領夫人が300足の高い靴を買っていました。それは独裁者であったマルコス(マルクスではありません)大統領がお金を持っていたからでしょうね。
 しかし資本はG-WーGです。もっと言えばGーWーG’、つまり最後にG’を得ます。G’はG+ΔGです。このΔGこそが剰余価値なのです。だからこの流れはいつまでも続きます。こういうことをやるのは資本家です。ΔGを得るために労働者は長い時間働くを得ない状況に置かれているのです。特に日本の状況は厳しいのが現実です。

 今、日本は長時間労働、労働者は低賃金を強いられています。これは竹中平蔵さん、その子分の高橋洋一さんがいますが、彼らが小泉政権とともに新自由主義を広めたのです。

 それに対してどう立ち向かうのでしょうか? 日本共産党のいう野党共闘を実現し、新しい政権を作らなければならないことが第一、それに富と商品は違うという斉藤幸平さんに学べば、コモンを作ろうということ、コモンとは何か、これは次回になると思うのですが、今の資本主義の中でもみんなが必要なもの、医療、水、食料などなど、これらを国民の共有財産として国民自身が管理していくことなのです。

 日本共産党は8時間働けば十分に暮らせる国を作ろうと呼びかけています。それは資本主義の国であっても必要なことです。斉藤さんはフィンランドの話をしてくれした。首相が女性ですが、4日にそれぞれ6時間働く、残り3日は家族、友人と話したり、または自分の趣味をやるということを女性首相は公約しています。まだ実現はまだですが、資本主義国でもそういう夢のような国があるのですね。そういう夢に向かって行きたいものですね。

 11日の話は資本論でいうと貨幣の資本への転化、絶対的剰余価値の生産でした。

 


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