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2018年1月27日土曜日

 日本経済と「ポスト真実」さらば、真実から目を背ける者たち の話を支部会議で聞いたそのレジメ。今年は経済的にもアベノミクス破綻の年になりそうだ。憲法改悪はそれを隠すそうとしているのか、それともそれを実現しようとしているものなのか?

「経済を読む会」浜矩子×小森陽一対談からの抜粋 ① 日銀の国債保有残高が異常に上昇

アホノミクス:当初はなんであったか? 2012年の12月の総選挙で勝って、第2次安倍政権が誕生した。「アベノミクスの三本の矢」を打ち出した。①大胆な金融緩和・②機動的な財政政策・③民間投資を喚起する成長戦略である。それから5年たった。未だに前年比2%の物価上昇はできていない。日銀の岩田副総裁の未だに辞任していない。 
 それにここにきてスローガンが変わってきている事である。ますます幼稚なものになっている。①希望を生み出す強い経済、では最近の大企業の不正は枚挙にいとまがない。強い経済は不正をやることなのか? ②夢をつなぐ子育て支援、では待機児童対策には何もやっていないじゃないか? ③案心につながる社会保障、社会保障はどんどん下がっているではないか? 嘘をつくのもいい加減にしろ!。それでマスゴミも「アベノミクスは眉唾ではないか?」と言うようになってきた。それに低賃金に苦しんでいる人達は、安倍デンデンがアベノミクスを「吹かす」と言っても、そんなことを信じている人はだーれもいない。「断末魔」の象徴? 日銀・金融緩和策の危険な行方 か?
 どアホノミクスの断末魔の象徴は、物価の2%上昇を又しても延期したこと、延期したのは6回目である。

黒田日銀の建前は、物価をあげることで「物価と賃金の好循環」をもたらし、そのことを通じて経済活動を活発にさせるというもの、日銀が市中に現金を大量注入することで、政策的にカネ余り状態をつくりだす。カネ余りになれば、物の値段は上がる。そして「カネの値段」である金利も下がる。金利が下がれば、企業も個人もタダ同然のコストでカネを借りて投資したり、モノを買ったりし始める。そうなれば経済は成長し、さらに物価も賃金も上がる。そのことがさらに経済成長を加速させる。かくしてデフレ脱却達成! これが彼らの打ち出した看板だ。ただし、この看板には偽りがあった。彼らの本当の狙いは金融政策の一環だと称して国債を大量に買うこと、つまり、国債の買い支えを大々的に行なうことだ。
それは何をもたらすのか? 金融機関の手元に現金の山が積みあがるばかりで、状況は全く変わっていない。企業は内部留保という形で手元にカネを溜め込む。儲けを従業員に分かち合おうとしない。賃金が上がらないから、家計の苦しさは変わらない。苦しい家計はカネを使わない。そもそも、カネ不足が問題なわけではない経済に向かって、いくら「カネの矢」を放っても、デフレ脱却の的を射抜くことができるわけがない。「デフレ・マインド」が経済停滞の根底にあるという理屈だ(これはクルーグマンも言ってた)。(これぞブードゥー経済学)

 小森 なぜ理にかなっていない方針に、そこまで黒田日銀は固執するのでしょうか。

 浜  その方針が、日銀のよる国債の大量買入れを正当化するための枠組みだったからです。金融政策としては理にかなっていない。だが、国債の買い入れを正当化するという観点からは理にかなっているというわけです。つまり、物価目標を達成するための異次元金融緩和という説明事態がウソだったという事です。 

そのため市場に国債が出てきたら、ほぼ瞬時に日銀が買い上げてしまう、限りなく、直接引き受けに近づいているのが実情だ。黒田総裁が就任した時には20133月時点で、日銀の国債残高は92兆円だが、20171月には358兆円を超えている。あまりにも異常だ。日銀保有の国債が国債発行残高全体に占める割合が、今や4割を超えている。
 日本政府の借金残高の規模は国内総生産(GDP)250%弱もある。(2~3年前のイタリアでさえ127%、今は150%になっている)本来、借金ばかりする相手には人はカネを貸さなくなる。現に、日本の民間投資家は次第に国債を買わなくなっている。これを放置しておけば、国債には買い手がつかなくなって、国債相場は暴落、国債の利回りつまり政府の利子返済負担が激増する。政府は新たな借金も出来ず、過去の借金も返せなくなる。こうなれば国家破産、いわゆるデフォルトである。
 この壮大な隠蔽工作を合理づけるための偽りの看板が、「前年比2%の物価上昇でデフレ脱却」のスローガンだった。万一その「2%」という目標を達成したらどうするんだろう?

 小森 その理屈だと「2%」を達成したら国債を買うのをやめることになりますね。
 浜  そういうことになってしまいますよね。
 小森 あ、そうか! むしろ安倍政権にとっては「2%」という目標は達成しない方が都合がいい・・・
 浜  そう、むしろ、2%を達成するわけにはいかない、という感じです。
 小森 物価上昇目標は先送りし続けたほうが良いという事でしょうか? だとすると「物価上昇で景気回復」という方針事態がフェイクニュース、いや国民全体をだます「フェイク政策」ですね。
 浜  ・・・だから達成できなくて困っているわけではない。むしろシナリオ通り。「ああ良かった」と思っているんじゃないですか。

 万が一、それが達成したらどうなるか? 最近、日銀は面白いことを言い始めた。2016年の9月に「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」という奇妙な新方針を打ち出した。その中で、日銀の物価目標は「物価上昇率が安定的に2%を超えることをめざす」という風に言い換えられている。これでいくらでもウソを言い続けることが出来る。







 
 
  

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